1999年9月9日発行の河北新報夕刊『街いま』に掲載されました。 車の修理で重宝されている仕事人がいる。「デント・リペア」。ボディの凹みを小道具だけを使って元通りにする技術。39歳、新しい型の職人が、ユーザーやディーラーのこだわりに応え、腕ひとつで勝負する。 渡辺さんの仕事振りを見せてもらった。使う道具は、大きさや形がさまざまな約30種類の金属棒。 押す、たたくの作業は実に一時間も続いた。その時点で凹みはすっかり消えたように見えたが、「まだまだ」と渡辺さん。そこから仕上げ作業が始まった。縦横斜め、車の周りを頻繁に行き来し、あらゆる方向から修理個所に視線を走らせる。凹みに至らない小さなゆがみを見つけては、また押し、たたく。 渡辺さんは国産ディーラーの元整備工。「最近の車は電子化が進み、整備工の腕が振るえる仕事が少なくなった」と見切りをつけ、10年前に「デント・リペア」の世界に飛び込んだ。 カーデントリペア専門店- (有)浪漫飛行- |
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